繭365(オリジナル寝袋)
グランストリーム オリジナル寝袋 「繭(まゆ)365」
□本体価格:28,000円 +消費税*Lサイズのみ、29,500円(税込み)
□サイズ:S(身長~165cm),M(~175cm),L(~185cm)*Lサイズのみ
□生地:表地、オーロラテックス(防水浸湿素材)
裏地、40thナイロンタフタ
□内部構造:ボックスキルト構造
□ダウン量:365g(Lサイズのみ、385g)
□ショルダーウォーマー付
□総重量:900g(Lサイズのみ、920g)
□対応温度:摂氏~5度くらいまで
*基本、春~秋の3シーズン対応です。冬季の使用にはインナーをご使用下さい。
□ダウンの増量、打ち直しが可能です。末永くご愛用頂けます。ナンガ製品と同等の保証が受けられます。
□ナンガ純正品と比べ、よりジッパーが噛みにくいよう加工を施しています。
□ナンガ社website
■開発記録
当店が、近江は米原の寝袋メーカー、ナンガさんのラインナップに多少手を加えて頂いて、うちのオリジナルとして提案させて頂いて いる商品です。冬の琵琶湖をカヤックでふらつき続けること早7年。当初は、雪の降る真冬の奥琵琶湖で漕ぐという話もあまり聞きませんでしたが、ドライスー ツがリーゾナブルに手に入るようになり、冬も漕ぐ人が多くなってきたように感じます。そこで冬のキャンプで重要なのが寝袋。冬の奥琵琶湖では雪の上でも キャンプすることがありますので、しっかりした睡眠をとるには寝袋は重要です。しかし基本的にシーカヤックの旅であれば、海抜ゼロの世界。山と違って、冬 以外のシーズンを過ごすだけなら、それほど寒さに対応した冬用の寝袋は必要ありません。冬の琵琶湖のためだけに冬用寝袋を購入していただくのも気がひけて なんとかならんかなと思っておりました。
フォールディングカヤックの旅の基本は、荷物は軽く、コンパクト。そうするとどうしても、化繊素材の寝袋より、ダウン(羽毛)の寝袋になってしまい ます。何せ、同じ暖かさで比べると、収納サイズと重さが、化繊はダウンの1.5倍ほど。しかしダウンは化繊のお値段も1.5倍、そして、化繊と違い、ダウ ンは濡れる(自分の息の湿気でさえ)羽毛のふくらみがなくなり、保温力が落ちてしまいます。そこでダウンの寝袋を冬に使用するには、Goa-tex等の防 水透湿素材のカバーが必要になります。(自分の息に含まれる湿気がテント内で結露してビチョビチョになるため)このカバーが以外に値段が高く、重いし、か さ張ります。私の冬用として愛用している寝袋はムーンストーンのoptimaという15年くらい前に買ったダウンの寝袋ですが、これのアウター(外側)の 生地が水をはじき、寝袋カバーが必要ありません。薄いナイロン素材をアウターに使った寝袋よりは、重量は重くなりますが、カバーを足した重量よりは軽量に なります。
そこでです。3シーズン(春、夏、秋用)の寝袋のアウター生地を防水透質素材で作れば、基本的に寝袋カバーが必要なくなります。3シーズンというと大体、 0度くらいまで対応となるので、それよりも寒い場所で使う場合はオプションにダウンのインナーを合せて使って頂きます。春、秋は基本3シーズン寝袋、夏は インナーのみ、冬は3シーズン寝袋+インナーで-10度くらいまでは対応できるわけです。寝袋の温度対応域というのは、合せてつかうスリーピングマットや テントでも代わってきます。(このことはまたご説明します。)また個々の寒さに対する対応力で変わってきますので、3シーズン寝袋を1、インナーを2とす ると、春、秋は1、夏は1もしくは2、冬は1+2、または1のみと個人の対応力や環境において選んでいただけるというわけです。初めは既存のメーカー品で 探したのですが、ダウン+アウター/防水透質素材+3シーズン対応 という条件を満たすものがなかったため、運よく近所にあったナンガさんにお願いした結 果、ご協力頂ける事になりました。
ナンガの横田さんです。色々、丁寧にご説明頂きました。
お姉さんたちがが一生懸命縫ってました。
5年ほど前に友人の高柳君がナンガさんでオリジナル寝袋を作っており、その折に「近く(同 じ滋賀県)だから、行ってきたほうがいいよ。」と紹介してもらいました。それから構想5年。念願のオリジナル寝袋が実現しました。他ののナンガ製品のお取 り寄せも可能です。ダウンの打ち直しや、ダウンの増量にも後から対応してくれます。アフターフォローはバッチリです。是非、国産の寝袋をご愛用下さい。
□繭365のネーミング
繭 は包まって寝たら、熟睡できそうなので繭にしました。はじめは、英語が堪能な友達に「外国語で繭でいい言葉はないかなあっ」って聞いていたら、「日本語で 繭でいいんじゃない?」って言われてそうしました。365は、そのままでダウンの量が365gだからです。はじめは、350gで『繭350』だったのです が、うち(マキノ)から、1時間くらいのところにある福井の今庄365というスキー場にSORマナブ君とSARC久我君と一緒にスキーに行った時のことで す。「今庄365は、なんで365なんやろう?」「繭350も繭365にしたら~」ということで、365になりました。すぐさま製造元のナンガさんにお願 いして、冷えがちな足元のみ15g増量に対応して頂きました。(ナンガの横田さんありがとう)365日、外で遊んでくださいという意味も込めたいと思いま す。ということで、写真は初めて作ったグランストリームロゴの織ネームです。普段、人に作ってもらったものを販売させてもらってますが、こういうことに携 らせて頂くとモノづくり現場の苦労がすこしは身にしみます。