2025| Nov 秋のしまなみ海道

旅はときに、目的意識や達成感などにとらわれることがある。
”ここからここまで漕ぐ”や”この島を一周する”など。
たまにはそんなことも忘れ、潮や風に身を任せ、ゆけるところまでゆき、辿り着いたところで寝て、また潮にのって帰る、という放浪感あふれる旅もいい。それがきっとしまなみ海道というフィールドの楽しみ方であると思う。

グランストリームも”琵琶湖ロング”や”加計呂麻島一周”、”渡り企画”などのツアーがあり、”自然を相手にした旅である”ということを理解しつつも、やはり多少なりとも目的意識に駆られる。今回のしまなみツアーでも航路企画段階では、潮を利用してどこまでいけるかということを考えていた。

ところが初日の大雨、強風、潮周りの悪さから出鼻をくじかれた。その後雨は止んだが風は終始強かった。そんな気象状況もあり、旅路は二転三転していく。プランAを当初の航路とするなら最終的にはプランF’などに落ち着いていったのだが、やはりこの珍道中的な旅も面白い。
道なき道をゆくフォールディングカヤックならではの”旅感”である。頑張って前に進んだ先にはもちろん、潮に乗り遅れても、目的地に辿り着かなくとも、雨が降っても、風が吹いても、なんだかんだでどの選択にも充実した旅が待ち受けていた。

潮にのって海を漂い、港町にちょっとお邪魔してその土地の文化や歴史に触れる。
寝床として無人島に辿り着いた夜は、焚き火をたいてみんなで囲む。
街の灯が明るく夜空は少し寂しいが、海面に揺れるムーンリバーはなんとも綺麗であった。

最終日は皆が納得するまで話し合うインディアン方式会議で、途中上陸、そしてバスでの撤収を決めた。

しまなみ海道はそんな放浪的な旅がいいのかもしれない。

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