2025 | Oct ラウンド加計呂麻エクスペディション

加計呂麻島から南西に数キロ漕いだところに浮かぶ無人島、ハンミャ島。波で押し上げられた砂が砂丘となってたまり、その神秘的な様相はパドラーを惹きつける魅力があった。去年の加計呂麻一周の際にも沖に浮かぶハンミャ島を臨み、いつか行きたいと思っていた。
距離だけで考えるとすぐに手の届きそうなところに浮かぶハンミャ島だが、周囲は強い潮流に支配されており、行きたいと願えばすぐに行けるという場所ではない。

「ここはまとまって漕いでいきましょう!」

小潮で天候がいいとはいえ、相手は自然である。与路島水道をすこし緊迫感を持って漕ぐ。請島からハンミャ島へと渡り、くるりと島の裏側にまわりこむと念願の砂丘が現れた。コバルトブルーの海に浮かぶ真白の浜。あたりに人工物はみえず、みんなしてあの世に迷い込んだんじゃないかと心配になる程だ。
珊瑚と貝殻で溢れたビーチにカヤックをあげ、碧く透明な海に飛び込む。太平洋から流れ込む新鮮な海がひんやりとして気持ちがいい。10月だというのに熱中症を気をつけなくてはならないほどの猛暑も、海に浸かっている間は忘れられた。

さて魅力的なビーチではやることがいっぱいだ。テントやタープの設営、薪集めなどの普段のタスクに加え、シュノーケリングもしなくてはならないし、広いビーチの端から端をなにか面白いものが落ちていないかとパトロールもしたいし、なによりハンミャ島の目玉である砂丘をハイクアップして上からの景色を見なくては。

残された日本の大自然がここにはあった。
ここに連泊できればなあ。思っていることはみんな同じであったと思う。
天然記念物であるオオヤドカリの大量出没もあり、この島での夜は興奮冷めやまず、就寝時間が一番遅い夜でもあった。

砂丘の上からの景色も絶景であった。
いつも海抜0mを旅するシーカヤッカー。たまには小高いところに登ってみるのもいい。

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