久々に北海道を漕いでみえたもの


出張より戻りました。新たなフィールドのアップデートとして北海道を巡っておりました。カヤックでは知床半島と礼文島を漕いで旅しました。知床半島は26年ぶりでしたが、大自然は健在でした。礼文島は初めてでしたが、日本最高級の透明度の海に心が踊りました。オホーツクの寒流と暖流のぶつかる海は、自然に多様性もたらし、豊かでときには厳しく、優しくもありました。寒流の海から来る空気は冷たく、暖かい暖流の海の空気とぶつかり、瞬発的に海が荒れることを肌で感じることが出来ました。知床半島を漕いで、二人の息子たちと二度漕いだカナダのハイダの海を鮮明に思い出しました。外部への連絡手段がなく、熊に怯えながらも、カヤックで豊穣な海と自然にどっぷりつかった日々。本物の自然が残る場所をカヤックで旅することが心から好きだと思えました。この20年は本州、そして南の海と向き合ってきました。自分に残されたカヤッカーとしての現役10年は、貪欲にも南も北も両方の海に向き合って、そして小舟でつないでいくつもりです。北海道の先人、オホーツク人、アイヌの人々に北海道の先のサハリン、アリューシャン、そして南東アラスカからハイダへの道のりが今回の旅で見えたような気がします。久々に自分の意識を大きく広げることの出来た旅でした。お世話になった方々ありがとうございました。

Special Thanks;秀岳荘 北大店(栃内氏、山崎氏)、クリーク 佐藤雅彦氏、  知床エクスペディション 新谷暁生氏 、北海道大学 小田博志氏、オホーツクミュージアム 高畑氏、礼文島 内田誠司氏、羅臼ビジターセンター、ルサフィールドハウス、相泊 大木氏、セイコーマート   その他のみなさま








上)知床半島

下)礼文島

川村カ子コアイヌ記念館