2017Granstream回想記 vol.3(6月、三陸)

6月、奥琵琶湖は梅雨の影響を受けるのが遅く、風もなく安定した天候が続きます。絶好のパドリングシーズンに入っていきます。もう夏の到来です。

地元、マキノ東小の自然教室から始まりました。5、6年生が練習の上、一日、20km、二日間で40km漕ぐという学校の授業です。子どもたち、先生、親、地域の人たちが一体となって行われるお祭りのような授業です。うちの子どもたちも二人ともお世話になりました。今回は10年前の卒業生が大学生となって、サポートしてくれました。僕が初めて関わった年の子どもです。鮭のように帰ってきてくれました。今年のこどもたちも本当に頑張ってよく漕ぎました。


カヤック以外の6月の外せないイベント、それは立山のスキーツアー。毎年、久我博道のSarcのサポートに入ってます。広いバーンとこの開放感。スキーヤーの皆さんと毎年この場で会えるのも楽しみです。

山を降り、北の海へと向かった。20年ぶりくらいの東北、三陸の海。釜石のローカルガイド、MESAの草山さんにガイドをお願いしてタイアップでツアーを企画。仙台の鈴木夫妻にも企画段階からサポートしてもらった。高山植物であるニッコウキスゲが海岸線に咲く三陸海岸の海は、海でありながら、高原にいるかのような爽やかな雰囲気を漂わせている。海の水温は15度。暖流の海に慣れてしまっている私には海から漂ってくるひんやりと湿った冷たい空気が頰に触れると、本能レベルで少し緊張感が走る。これが「やませ」か。夏でもストーブを片付けないわけだ。三陸の海にカヤックを浮かべ、津波の爪痕をダイレクトに感じるとともに、三陸の海は変わらず、三陸の海だった。ツアーのあった週末は天気に恵まれ、穏やかな三陸の海を満喫。海からも山からもマイナスイオンを浴び続ける、そんな印象だった。そして、もう一つの目的、2018年の3月にはなくなってしまうかも知れないという釜石のんべえ横丁を訪れた。三陸の海、津波、自然のパワー、そして三陸の海の幸と人情に触れることが出来、本当に知るということはどういうことか、ということを再認識する旅となった。









ツアー終了後、角幡唯介と山口くんが合流。5日間ほどで釜石から宮古まで北上した。くろちゃんは二日間だけ合流。ツアーとはうって変わって、5日間に2個の低気圧をくらう。冷たい三陸の海にはすぐ霧が発生し、視界が無くなる。一度、湾を出ると簡単に上陸できる場所もなく、3mほどのうねりが三陸海岸にぶつかり、巨大な三角波を作る。そんな海を探検家は漕ぎたがるので、仕方なく漕ぎ進んだ。本州、最東端の魹ヶ崎(とどがさき)も超え、なんとか宮古までたどりつく。最後は浄土ヶ浜に上陸し、山形の鈴木さんにピックアップしてもらった。感謝。本州、最東端の魹ヶ崎(とどがさき)の朝日が登り始めるのは早かった。三陸の海はワイルドな海でした。草山さん、お世話になりました。東北、三陸また来ます。








6月終了です。